【完全比較】開発会社・フリーランス・SESの違いと選び方
- monpanman4416
- 2025年9月22日
- 読了時間: 6分

システム開発を検討する際、「どこに依頼したらよいのだろう?」「開発をお願いできる依頼先って?」と思う方もいると思います。
そこで、システム開発が依頼できる選択として、3つの選択枠「開発会社」「フリーランス」「SES(システムエンジニアリングサービス)」という依頼方法があります。
それぞれに異なる特徴やメリット・デメリットがあり、プロジェクトの規模や予算、求める品質によって最適な選択が変わります。本記事では、3つの委託形態の違いを徹底比較し、用途別の最適パターンを分かりやすくご紹介します。
開発会社の特徴

開発会社は、システム開発を専門とする法人企業です。複数のエンジニアやプロジェクトマネージャーが所属し、企業として組織的にシステム開発を行います。
メリット
組織力による品質保証:
複数の技術者がチームを組んで開発するため、品質管理やレビュー体制が整っています
プロジェクト管理能力:
専任のプロジェクトマネージャーが進捗管理や課題解決を担当します
幅広い技術対応:
様々な専門分野のエンジニアが在籍しているため、複合的な技術要件にも対応できます
保守・運用サポート:
開発後の継続的なメンテナンスやアップデートにも対応してくれます
信頼性と安心感:
法人格を持つ企業として契約するため、責任の所在が明確です
デメリット
費用が高額:
組織運営費や管理費が含まれるため、他の選択肢より費用が高くなりがちです
開発期間が長め:
組織内での調整や承認プロセスが必要なため、小回りが利きにくい面があります
担当者の変更リスク:
プロジェクト途中で担当エンジニアが変更される可能性があります
費用相場
開発会社の費用相場は、システムの種類と規模によって大きく異なります。基幹システムの場合は250万〜3,000万円程度、業務支援システムの場合は60万〜920万円程度、Webシステムの場合はシステムの種類によりますが40万〜600万円程度の費用がかかります。
フリーランスの特徴

フリーランスは、個人業者のエンジニアが直接システム開発を請け負う形態です。特定の技術分野に特化した専門家が多く、柔軟な対応が特徴です。
メリット
コストパフォーマンス:
中間マージンが少ないため、開発会社より費用を抑えられる場合が多いです
高い専門性:
特定分野に精通した技術者が多く、専門的な要件に対して深い知識を活用できます
柔軟性と速度:
個人判断で迅速な対応が可能で、仕様変更などにも素早く対応してくれます
直接的なコミュニケーション:
発注者とエンジニアが直接やり取りするため、意思疎通がスムーズです
デメリット
品質のばらつき:
個人のスキルに依存するため、技術者選びを間違えるとリスクが高くなります
プロジェクト管理の負担:
発注側がプロジェクト管理を行う必要がある場合があります
継続性の課題:
個人の都合で契約が終了するリスクや、病気などでの作業停止リスクがあります
技術範囲の限界:
一人で対応できる技術範囲に限界があるため、大規模・複合的なシステムには不向きです
SESの特徴

SES(システムエンジニアリングサービス)は、技術者の労働力を提供するサービスです。SESはシステムの開発・保守・運用などの特定の業務を提供するサービスで、技術提供企業(システムエンジニアが所属するSES企業)とクライアント企業が交わしたSES契約に基づき、エンジニアがクライアントに常駐して業務を行うのが一般的です。
メリット
必要な期間だけ利用:
プロジェクトの期間に応じて柔軟にエンジニアを確保できます
即戦力の確保:
経験豊富なエンジニアを迅速に投入できます
コスト調整しやすい:
人数や期間を調整することで、予算に応じたコントロールが可能です
内製化への橋渡し:
SESエンジニアから技術移転を受けながら、将来的な内製化を図れます
デメリット
長期的にはコスト高:
月額費用が継続的に発生するため、長期プロジェクトでは総額が高くなります
成果物への責任が曖昧:
労働力提供が主目的のため、最終的な成果物の品質責任が不明確になる場合があります
技術者の入れ替わり:
契約期間中でもエンジニアが変更される可能性があります
自社ノウハウが蓄積されにくい:
外部人材に依存するため、社内に技術が残りにくい面があります
用途別の最適パターン

大規模・複合的システムには「開発会社」
企業の基幹システムや複数の技術を組み合わせる大規模プロジェクトには、開発会社が最適です。豊富な経験とチーム力で、安定した品質のシステムを提供してくれます。
専門的・小規模システムには「フリーランス」
特定技術に特化した小規模システムや、既存システムの改修には、フリーランスエンジニアが効果的です。コストを抑えながら高い専門性を活用できます。
人材不足の補完には「SES」
一時的な開発リソース不足や、特定期間のみ技術者が必要な場合には、SESが便利です。必要な期間だけ即戦力を確保することができます。
予算重視なら「フリーランス→SES→開発会社」の順
コストを最重要視する場合、一般的にフリーランスが最も安価で、次にSES、開発会社の順になります。ただし、プロジェクトの複雑さや期間によって逆転する場合もあります。
品質・安定性重視なら「開発会社→SES→フリーランス」の順
システムの品質と安定性を最優先する場合、組織的な品質管理体制を持つ開発会社が最も安心です。
比較表で判断

項目 | 開発会社 | フリーランス | SES |
費用相場 | 数百万〜数千万円 | 月40〜100万円 | 月50〜90万円 |
契約形態 | 請負契約(成果物納品責任) | 請負または準委任(柔軟) | 準委任(時間工数ベース) |
品質安定性 | 高い | 個人差あり | 中程度 |
開発速度 | 中程度 | 速い | 速い |
技術範囲 | 幅広い | 専門特化 | 中程度 |
責任範囲 | 開発全体(要件定義〜運用保守) | 依頼範囲のみ | 依頼された範囲の作業のみ |
柔軟性 | 低い(仕様変更は追加費用) | 高い(稼働期間・内容調整可) | 中程度(現場ニーズで対応) |
契約期間 | 数ヶ月〜年単位 | 案件ごとに柔軟 | 1ヶ月〜1年(中長期多い) |
継続性 | 高い | リスクあり | 中程度 |
契約の安心感 | 高い | 中程度 | 高い |
まとめ

システム開発の委託先選びは、プロジェクトの性質と自社の状況を総合的に判断することが重要です。
開発会社は、品質と安定性を重視する大規模プロジェクトに最適。費用は高めですが、組織力による安心感があります。
フリーランスは、専門性とコストパフォーマンスを重視する小規模プロジェクトに向いています。技術者選びが成功の鍵となります。
SESは、一時的な人材不足解消や段階的なシステム開発に有効。柔軟性とコストのバランスが取れた選択肢です。
迷った際は、まず「プロジェクトの規模」「予算」「求める品質レベル」「期間」の4つの軸で整理し、複数の委託先から見積もりを取って比較検討することをおすすめします。最適な選択をすることで、効率的で成功率の高いシステム開発が実現できるでしょう。


